『どうしたんだろう？』

由「はい？」

亜「ごめん寝てた？」

由「うん。今日休みだし」

亜「そっか。あのね。」

由「うん」

亜「あんた昨日小泉さんと飲みにいった？」

由「うん。行ったよ」

亜「そう。」

由「なんかあったん？」

亜「う～ん。」

由「なに？」

亜「電話じゃあれだから、終わったらあんたの部屋に行くよ」

由「うん判った。」



『えっ？どういう事？ばれた？』



　さっぱり訳が判らない。

　利昭が言っているのか？

　誰かに見られたのか？

　そんな事が由紀奈の頭を駆け巡っていた。




由紀奈の部屋

　　
　ピンポン


由「あいてるよ」


　カチャ・・・・・


亜「ごめんね」

由「ううん。」

亜「これ・・・」

由「ありがとう。座ってコーヒーでも入れるから」

亜「うん」

　　
　ガチャガチャ・・・・・


亜「ねぇ・・・・」

由「うん？」

亜「小泉さんと付き合う気？」

由「う～ん。そうね」

亜「そう。」

由「会社でなんかあったの？」

亜「今日ね。小泉さんも休みであんたも休みだから、他の女の子達がね」

由「一緒だったって？」

亜「そう。」

由「確かに飲みにも行ったしホテルにも行ったよ」

亜「そう。」

由「でも、小泉さんには言ったんだよ。『奥さんにばれたら別れる』って」

亜「それでもいいって？」

由「うん。」

亜「そっか。あんたがそいう気ならいいや」

由「ごめん。言わなくって」

亜「ううん。だた本気なのか遊びなのか判らないから」

由「そうね。それはあるかもね。正直私も判らないな」

亜「自分の気持ちが？」

由「うん。昨日はお酒の力もあったしね」

亜「そっか。」

由「うん」