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夜明け前 第4章 15 完結
 『これでいいんだよね。』

 新たな気持ちで生きて行こうと思った。

 利昭にも幸せになって欲しいと、久実の事を真剣に愛しているのだから、判らない筈はないと・・・・・・


 『俺は・・・・・・・・』

 利昭は自分が行った行為を恥ていた。

 由紀奈の事は本気だった。

 最後に抱いたのは本当に由紀奈だったのかそれとも久実を想い抱いたのか、判らなくなっていた。

 自分も生まれ変わらないといけないとそう思えた。



 由紀奈の部屋


由「ねェ・・・」

啓「うん?」

由「これでいいんだよね?」

啓「俺たちがこうしている事?」

由「うん。」

啓「いいんじゃない。それとも後悔してるのか?」

由「少しは・・・・」

啓「そっか」

由「啓佑さんは?後悔していないの?」

啓「してないって言えば嘘になる。」

由「そう・・・・」

啓「元々動機が不純だからな俺たちは」

由「そうね。」

啓「もう暫くは由紀奈の事抱いていたい」

由「うん」


  暫くは啓佑と付き合っていた。

  仕事が変わる事になり、連絡を取れなくなっていた。

 
亜「ここだね。」

由「うん。これからまた宜しくね」

亜「こちらこそ」

由「いい男でも探すかな」

亜「啓佑さんは?」

由「自然消滅かな」

亜「そうなんだ。」

由「亜樹は?」

亜「別れた」

由「そうなんだ。じゃお互い頑張りますか?」

亜「そうだね」

啓「あれ?」

由「啓佑さん?」

亜「えっ?」

啓「由紀奈もこの会社だったんだ」

由「そう。啓佑も?」

啓「あぁ・・・・」

由「これから宜しく」

啓「こちらこそ。で?」

由「私の友達の中森亜樹、こちらが、谷啓佑さん」

亜・啓「宜しく」


 久実と利昭はその後やり直す事となり、子供も生まれたと風の噂で聞いた。

 

                                        Fin




夜明け前 第4章 14
 時間が止まったかの様にお互いを求め合った。

 利昭はその都度中に出した。

 由紀奈はそれを受け止めていた。

 何度目かの絶頂の後2人は眠りに入った。


由「あっ・・・・・」

利「どうした?」

由「ごめんなさい。起こしてしまったのね」

利「いや・・・」

由「シャワーを浴びてくる」

利「あぁ」



 バタン・・・・

 『中に一杯だしたのね。後から溢れてくる・・・・』

 『一杯出したな・・・これで妊娠してくれるといいんだが』

 利昭の思惑など知りもしなかった。

 バタン・・・・


由「利昭さんも浴びてくれば?」

利「そうだな。身体大丈夫か?」

由「うん。でも少しだるいかな。」

利「これで最後だと思ったらついな」

由「そうね。」

利「今日はもう暫く一緒にいたいんだ。駄目か?」

由「えっ?」

利「いいだろう?」

由「・・・・・・・」


 バタン・・・・・・・


 『何を考えているの?もう終わりなのに・・・・帰った方がいいかもしれない。このままじゃズルズルになる。』



 バタン・・・・・


利「なんだ。着替えたのか?」

由「ええ・・・・本当にありがとう。帰ります」

利「いいじゃないか」

由「利昭さん。」

利「本当に愛しているんだ。」

由「ごめんなさい」

利「そっか。判った。」

由「ありがとう。さようなら」

利「あぁ・・・・もし・・・」

由「もし?」

利「いや。なんでもない。幸せにな」

由「ええ。利昭さんも奥さんを大事にしてあげてね」

利「どうかな。それはわかんないな」

由「そう・・・・」

利「じゃな」

由「ええ」


  カチャバタン・・・・・






夜明け前 第4章 13
利「もう由紀奈の事抱けないのはいやだな」

由「そんな事言わないで。」

利「判っているよ。今日はいっぱい抱きたい」

由「利昭さん」

利「いいだろう?」

由「ええ」

利「シャワー浴びてくるよ」

由「うん」


 バタン シャー・・・・ バタン


利「由紀奈も」

由「うん」


 バタン・・・・・・・


利「本当に残念だよ」

由「もう言わないで」

利「これからはあいつが抱くかと思うと」

由「・・・・・・・」

利「時々でもいいから逢わないか?」

由「それは出来ない」

利「そうだよな。」

由「ごめんなさい」

利「いやいいんだ。俺も諦めが悪いな」

由「利昭さん」


 チュチュ ズルッズルッ


由「ぅ・・・」

利「好きだ。愛してるよ」

 
 ズルッズルッ・・・・


由「ぁ・・・・・」

 
 バサッ・・・ クチャクチャ


利「もう溢れて」

由「いや・・・」

利「可愛いよ。」

由「利昭さん」

 
 クチュクチュ 


利「いっぱいしてくれ」

由「うん」

 
 ズルッズルッ


 利昭の物は今までとは違っていたような感じがした

 啓佑としたからだろうか?

 そんな事を考えていた





夜明け前 第4章 12
 とあるBAR

由「こんな素敵な所でいいんですか?」

利「最後だからね。」

由「ありがとう」

利「いいんだ。いろいろとすまなかったね」

由「いいんです。もう・・・・・・奥さんを大事にしてあげて」

利「そうだね。そうするよ。」

由「いい経験したわ」

利「そうか。これからはどうするんだ?」

由「暫くはぼ~としようかと」

利「そうか。」

由「ええ」


 楽しい時間というのはあっという間にすぎてしまう


利「もうこんな時間だ」

由「楽しかった。ありがとう」

利「いや。最後に抱きたいんだ」

由「ええ・・・・」

利「本当にいいのか?」

由「こないだみたいのは嫌だけど」

利「俺が悪かったよ。大人気なかった」

由「利昭さん」

利「今日はいい所へいこう」

由「ええ」


 そこは一流のホテルだった。


由「ここ?」

利「そうだよ。最後にふさわしいだろう?」

由「でも・・・・」

利「いいじゃないか。楽しもう」

由「そうね」


 カチャ・・・・バタン


利「シャワーを浴びるかい?」

由「ええ。」

利「先に浴びておいで」

由「はい」


 これから最後に利昭に抱かれる事が楽しくってならなかった。
 
 

夜明け前 第4章 11
由「ええ・・貴方があの人から離れることはないわ。」

利「そう言い切れるんだ?」

由「貴方もあの人を愛しているから。こうやって時々確かめるのよ」

利「そんな事はない」

由「認めるのが怖いだけよ」

利「由紀奈」

由「帰って」

利「判った。」

由「もう逢わないわ。今月末までは会社に行くけど・・・・・」

利「そうか。」

由「ええ」

 
 由紀奈の意思が固いと判って利昭は諦める事にした。

 だからと言ってそうやすやす渡したくないという気持ちもあった。


利「お前が辞める前にもう一度だけ会いたいんだ」

由「判ったわ」

利「ありがとう」

由「いいえ」

  
 1日ずっと由紀奈を抱いていたいそんな気持ちがあった

 そして中に出していれば妊娠するだろうと、その時に啓佑がどんな顔をするのか楽しみだった。

 由紀奈の性格ならおろすことなどせず産んで育てるだろうとも思った。

 そして久実に出来たならおろしてもらう。そんな事を考えていた。

 どんな事をしても由紀奈とは離れたくは無かった利昭だった。



亜「最後だね」

由「うん。本当にいいの?」

亜「なにが?」

由「あんたまで辞めて」

亜「いいって。」

由「付き合わせたみたいで」

亜「そんな事ないわ。私が決めた事だから、由紀奈には関係ないよ」

由「そう・・・・」

亜「それより、谷さんと上手くやってる?」

由「う~ん。なんとかね」

亜「連絡してないし、こないんだ?」

由「そうね。」

亜「まぁ~いいけどね」

由「うん。そういう事」

利「和田さん。ちょっといいかな?」

由「はい?」

亜「私はいいから」

由「ごめん」

利「すまないね。」

由「なんでしょうか?」

利「終わったら付き合ってほしい。」

由「判りました」

利「ありがとう」

由「いえ。」



 利昭がこの時どんな思いをしていたなんて由紀奈は判らなかった。

 単純に利昭が最後に抱きたいと思っているんだろうと思っていた。