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逃れる事が出来ない罠
幸志は弘子が浮気しているのを知っていた
携帯を見た訳でもなく、尾行した訳でもなく。
会社の友人がそうだったからだ。
初め聞いた時は嘘かと思ったがそうではないらしいと自分の他にも数人いるらしいと・・・・


 幸「弘子・・・」

 弘「うん?」

 幸「あのさ・・・いつ結婚する?」

 弘「え・・」

 幸「結婚しよう?」

 弘「でも・・・・」

 幸「なんかあるの?俺は駄目かな」

 弘「ううん。そんな事ないよ 幸志の事好きだよ」

 幸「なら。何を迷っているの?」

 
正直もう少し遊んでいたいと思っていた
それから幸志と結婚したいとも思っていた
いや・・・別れたいと・・・・幸志以外の男を好きになっていた
幸志の会社の友人だ
以前幸志とデートしていた時に逢った人だった
弘子が1人で買い物している時にも逢った
偶然かと最初思ったが、そうではないらしいと後で聞かされた。
メアドを交換し、何度か逢い、SEXもした
なにもかもが幸志とは比べ物にならないくらい大人だった


 幸「お前さ・・・・・亮二と付き合っているのか?」
 
 弘「え?」

 幸「司が教えてくれた。亮二とお前がホテルから出てくる所見ていたらしいよ」

 弘「そう・・・・付き合っているよ。・・・・・・ごめん」

 幸「亮二がいいの?」

 弘「うん・・・」

 幸「亮二は駄目だよ。あいつ他に女いるし、お前の事は遊びだよ」

 弘「それでも・・・亮二が好きなの」

 幸「俺よりも?」

 弘「ええ・・」

 幸「そうか」


がら・・・

 
 弘「え・・・・」

 亮「弘子・・・・」

 幸「だって、亮二・・・どうする?」

 弘「どうして?亮二・・・どうして」

 亮「俺だって判んない・・幸志に呼び出されて・・・・」

 幸「嘘をつくなよ。亮二・・・・お前が来たいって言ったんだろう?弘子が他の男としているのを見たいって」

 弘「亮二・・・・」

 亮「幸志・・・」

 幸「はっきり言ってくれないか?弘子とは遊びだって」

 亮「幸志・・・・・俺は・・・弘子の事は・・遊びじゃないんだ」
 
 弘「亮二」

 亮「お前の彼女だって判っていた。好きになってはいけないって思った。それでも抑える事出来なくって」

 幸「亮二・・・お前さ。判ってんの?こいつ 他にも男いるんだぜ」

 弘「そんな・・・・いないよ・・・・ごめん・・・幸志・・・」

 幸「あん?」

 亮「幸志・・・」

 幸「こんな女の何処がいいんだ?」

 亮「全部だ・・・幸志が知らない事も・・本当は弱くって誰かに支えて貰いたくって・・・そういう所だよ。幸志 わかってた?」

 幸「・・・・・」
 
 弘「幸志は・・・・判っていないかもしれない」

 幸「弘子」

 亮「俺が幸せにするから」

 幸「勝手にしろ」

 弘「ごめんね・・・・幸志・・・ありがとう」

 亮「すまない」