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朝が来ない夜はない 2 第2章 4
 啓「初子・・・・・」

 初「うん?」

 啓「幸せにするから。そのうち籍入れよう」

 初「啓佑・・・・」
 
 啓「一緒に住んでいるから、中々言えなくって・・・ごめんな」

 初「ううん。嬉しい。ありがとう」

 啓「良かった」



恭平の部屋


 恭「亜樹・・・」

 亜「沙希の事?」

 恭「あぁ・・・・・産むつもりなんだろうな。輝に言わないで」

 亜「そうだと思う」

 恭「輝もバカだよな。」

 亜「沙希もだよ」

 恭「どうにかなんないかな?」

 亜「う~ん。難しいかも。今日の沙希見ていても茂原さん見ていても」

 恭「そっか・・・・・俊彦が言っても駄目だったもんな」

 亜「うん。沙希は本当に茂原さんの事愛してるからね。それに茂原さんが気が付かないと」

 恭「そうなんだよなぁ・・・・・」


由紀奈の部屋


 沙「ごめんね」

 由「いいって。でもあんた本当にそれでいいの?」

 沙「うん。」

 由「『うん』って茂原さんに言えばいいんだよ?何もあんたが抱える事はないんだよ?」

 沙「そうだけど、今の輝に何を言っても心には届かない。寧ろ苦しんでる。」

 由「そこまで判っているのに」

 沙「由紀奈・・・輝はさぁ 前の彼女に裏切られたんだよ。それも他の男の子供妊娠したって」

 由「だからってあんたは違うでしょ?」

 沙「それから女性は信用できなくってただ抱けばいいって」

 由「茂原さんあんたにそれ言ったの?」

 沙「ううん。聞いていない。輝が私と付き合う前に付き合っていた人から聞いた」

 由「来たの?」

 沙「うん。でも中身がね」

 由「そっか・・・・沙希もその様にしてたの?」

 沙「うん。その方が輝が楽だと思って・・・・」

 由「バカだね。なんでそんな事黙っていたの?私でも亜樹でも康子でもいいから言えばよかったのに」

 沙「そうだね。」

 由「今でもすきなんでしょ?茂原さんの事」

 沙「うん」

 由「だったら言いなさい。ぶつかってみなさい。」

 沙「由紀奈・・・・」

 由「それでも判んない男ならどうしょうもないからね」

 沙「判った」




沙希が妊娠しているなんて思いもしない輝
輝にも少しだけ変化が起こっていた
今日の事でかなり動揺していたのは誰も知らない

離れてみて初めて判る事もあるという事を少しだけ判り初めていた