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朝が来ない夜はない 2 第2章 9
会社


 輝「沙希・・・・」

 沙「はい」

 輝「今日 仕事終わったら時間あるかな?」

 沙「大丈夫です」

 輝「少し話がしたいんだ・・・・・いいかな?」

 沙「はい。あっでもお酒は控えるようにとお医者さまに言われたので」

 輝「ソフトドリンクでもいいよ」

 沙「ごめんなさい」

 輝「いいんだ」




<流星>


 博「いらっしゃい」

 輝「こんばんわ」

 博「こんばんわ。久し振りね。」

 沙「はい、ご無沙汰してすみません」

 博「いいのよ。元気そうね。」

 沙「はい、なんとか」

 輝「この人に何かアルコール抜きの奴を」

 慎「はい、輝さんは?」

 輝「俺は・・・同じ物で」

 慎「かしこまいりました」



 沙「いいのに」

 輝「いや。酒飲むと本心いえなくなりそうで、後で飲むよ。」

 沙「そう・・・・」

 輝「正直に言って欲しいんだ。沙希・・・子供出来たね?」

 沙「・・・・・・・」

 輝「産んで欲しいんだ。で、俺をその子の親父にしてくれないか?」

 沙「輝・・・・」

 輝「今まで悪かった。まだ少し変かもしれないけど、少しずつだけど・・・」

 沙「輝・・・どうしたの?何があったの?」

 輝「色々と考えた。今まで沙希の事ちゃんと見てなかった。今までの女と同じようにしてた。沙希は何にも言わないから判んなくって・・・・聞きもしない俺も悪いんだけど・・・怖かったのかもしれない。」

 沙「言って、判るような輝じゃなかった。何処か行っているような感じだった。一緒に居ても寒かった」
 
 輝「そっか。寒かったか・・・・・ごめん」

 沙「怖いって私が前の彼女と同じ事するって思ったの?」

 輝「いや、沙希だけではなく、今まで適当に付き合っていた女がね」

 沙「そう・・・・愛していたんだね。その彼女の事」

 輝「そうかもしれないな。今 沙希に愛しているのって聞かれたら、まだ判らないって答えるかもしれない。」

 沙「そう・・・・・」

 輝「だからってお前の事・・・う~ん・・・・・」

 沙「いいよ。輝 ありがとう。」

 輝「だから、沙希。もう一度最初からやり直さないか?駄目なら諦めるよ。でもお腹の子はちゃんと責任とるから」

 沙「ばか・・・・誰が駄目って言った?・・・・・馬鹿なんだから・・・・」

 輝「ごめん。泣くなよ・・・・」

 沙「輝がいう通り。此処には輝の子がいるよ。黙っているつもりだったのに・・・・・・・・1人で育てるつもりだったのに・・・・・」

 輝「お前こそバカだよ。1人でやろうとするなよ。」

 沙「もう・・・・・」

 輝「また何処かに行きそうになったら言ってくれな?じゃないと俺駄目だから」

 沙「うん。うん。」