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夜明け前  第2章  2
亜「あんたが本気になんなければ」

由「でも小泉さん本気だって。奥さんとも別れるって」

亜「マジで?」

由「うん。」

亜「う~ん。違うなぁ~~。」

由「なにが?」

亜「聞いた話なんだけどね。小泉さんの所ってそれなりに上手くいっているらしいよ。会社の女の子たちが二人仲良く歩いて買い物しているの見てるって。男の人たちもそう言ってたよ」

由「そうなの?私には全然上手く言っていないし、別れるのも時間の問題みたいな事言ってたよ?」

亜「そうなんだ。」

由「え~~ちょっと待って」

亜「遊びなら遊びでいいんだよ?ただあんたが本気になるのは」

由「そうだよね。もしそれが本当ならいつでも引き下がる事考えていた方がいいよね?」

亜「うん。傷が浅い方がいいよ」

由「ありがとう。亜樹」

亜「ううん。あんたがさ、心配なだけ、傷ついて泣いて欲しくはないから」

由「うん」

亜「ごめん。遅くなったね」

由「ううん、どうせなら何か食べる?」

亜「うふ」

由「『うふ』じゃないわよ。最初から狙ってたでしょ?」

亜「ばれた?」

由「ばれた?じゃないわよ。もう。出前でいい?」

亜「うん。出すからね」

由「当たり前」



  由紀奈も亜樹もこれからの事について話をしていた

  利昭が遊びのつもりならあまり付き合わない方がいいのではないかとか

  SEXが下手だとか・・・・・・・・

  そう亜樹に言っていても由紀奈の心は利昭に向いていた

  本気なのか遊びなのか判らないが。

  このままでもいいのではないか?そう思えてきたのも事実だった


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