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久し振り      16
少し趣向を変えて・・・・・

思い出した事を少し・・・・・・・



とある日

中「直・・・・俺ね、もしかしたら九州へ行く事になるかもしれない」

直「えっ・・・・仕事で?」

中「うん。まだ判んない。なくなるかもしれないし」

直「そう・・・・」


サラリーマンの宿命だろう

栄転の話が来た・・・・・


中「たぶん大丈夫だよ」

直「うん・・・・・」


自分がここまでこの人の事を愛しているとは思わなかったというよりもその想いが『愛』だとは大分立ってからわかった事だ・・・・



店「どうした?」

直「中さんがね。九州に行くかもしれないって」

店「そっか(ニヤリ)」

直「うん・・・・・」


店長にしてみれば中沢さんが居なくなればいいと思っていた

それはそうだろうと思う

中沢さんが店にくれば、私といちゃいちゃまではいかないが仲良くしているのがいやでも目に入る。

面白くなのは当然のことだ



いつもなら私の部屋にそのまま来るのだが

その日はホテルに行った。


店「シャワー浴びるよ」

直「うん」


はっきり言って抱かれたくはないと思っていた。

店長の方も判ったみたいで


店「今日は乗る気じゃないのか?」

直「ううん。大丈夫だよ」

店「そんなに中沢の事気になるのか?」

直「・・・・・・・・」

店「馬鹿だなぁ」


そういって私を膝に乗せ抱き締めた


直「・・・ぐずん・・・ぐすん・・・ごめん」

店「泣くなよ」

直「うわぁ~~ん・・・・」


そんなことで泣くことはなかった

ただ店長の所でわんわん泣いた。

店に中沢さん達が来てもあまり顔を見る事が出来なかった。

見れば泣きそうな感じだった。

結局 栄転の話は無くなった。

それから今まで男の事で泣く事はない。

可愛くない女かもしれない。





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