朝が来ない夜はない　『光り』　完結

↑参考記事


亜「由紀奈・・・・」

由「うん？」

亜「こないだからなんか変だよ」

由「そんな事ないって」

亜「そんなに似ていたの？」

由「そうだね。そっくりだった。」

亜「そう・・・・まだなんだね」

由「ごめん。」

亜「いいよ」




都心より少し離れた場所に立つビル



利「和田さん。」

由「はい。」

利「これ悪いんだけど、３０部コピーしてくれないかな。」

由「はい、わかりました」

利「いつもごめんな」

由「いえ。」


小泉利昭は由紀奈の直の上司である。

歳の頃は５０代前半だろう。

落ち着いた雰囲気があり、既婚者ではあったが、そんな感じはなかった。

女性社員の憧れの的でもあった。



亜「由紀奈」

由「亜樹。どうした？」

亜「いつも由紀奈に頼むんだね。小泉さん」

由「うん。ほかにいるんだけどね。なんでだろう」

亜「由紀奈に気があるとか？」

由「辞めてよ。奥さんいるのよ？そんな事ないじゃない」

亜「そうだけどね。でも不倫でもいいって子いるんだよ」

由「そうなの？知らなかった。モテるんだね」

亜「あんたが気が付かないだけだって」

由「そっか。」