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夜明け前 第3章 10
 由紀奈の部屋


利「無理だってどういう事だ」

由「もし出来ていたら・・・・離婚は出来ないわ」

利「どうして?出来ていてもいなくても離婚は出来るはずだ」

由「慰謝料は、養育費は貴方が出すのよ?」

利「お前と一緒になるんだったら別に構わない」

由「そう・・・・・」

利「いやなのか?」

由「そうじゃない。奥さんや子供を傷付けて私は幸せになりたいと思わない。お金が惜しいわけでもないわ」

利「由紀奈」

由「利昭さんの事は好きだけど」

利「俺と別れるというのか?」

由「その方がいい・・・・」

利「俺はいやだ。お前とは別れたくない。」

由「利昭さん・・・・」

利「お前がいいんだ。」

由「前もこんな事があったんでしょ?」

利「誰に聞いた?」


 利昭の顔色が変わった。

 由紀奈には知られたくはなかった。

 
由「亜樹がね、聞いたらしいわ。」

利「そっか。そうだよ。」

由「そう。その時もそうやって別れないって言ったの?」

利「前は・・・・・久実が会社まで来て彼女を叩いた・・・・・彼女が全面的に悪いって俺を誘惑してこうなったと」

由「そう・・・今度もそうなる可能性があるって事よね?」

利「それはないと思う」

由「そう言い切れる?」

利「あぁ」

由「そう・・・・」

利「もう暫く様子を見る、それからでもいいだろう?」

由「判ったわ」


 利昭を信じたい気持ちもあった。

 以前のような事はないと思いたかった。

 自分を守ってくれるのではないかと・・・・・・・



利「由紀奈」


 チュ チュ ズルッ ズルッ


由「いや。今日は帰って」

利「いいじゃないか・・・・」

由「お願いだから帰って」

利「久実の顔を見たくはないんだ」

由「・・・・・・・」


クチュ クチュ


 頭ではいけないと判っているのに身体が反応してしまう。

 女の性が嫌だった。




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