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夜明け前 第3章 9
 バタン・・・・・・


『いったい久実に何があったんだ。今までは無かったのに・・・由紀奈の事がバレだんだろうか?いやそんな筈はない。上手くやっている。判らない筈だ。アドレスも電話も判らないようになってる。』


 そう思うのは今までの久実の態度ではなかったからだ。

 前も離婚はしないと言っていたが、子供の事までは言わなかった。

 『欲しくは無い』とそう言い続けてきたからだ。

 もしかしたら欲しかったのではないか?ずっと欲しかったのでは?

 口には出さないだけで欲しかったのでは?そんな思いが利昭の頭に浮かんだ。

 元々自分が思っている事は言わない性質だったが・・・・・・

 あんなにもはっきり言うなんて・・・・・

 今更言われても・・・・そう思う利昭だった。




 会社 休憩室

 
利「由紀奈・・・・聞いてほしい事があるんだ。」

由「なに?」

利「夕べ・・・久実としたんだ、その時・・・・・・」

由「してないって・・・・そうよね。する時もあるよね。夫婦だもんね」

利「俺はいやだったんだ。お前としかしたくはないんだ。」

由「別にいいよ。」

利「中に出してしまったんだ・・・・・」

由「えっ・・・・・そう・・・・・」

利「急に子供が欲しいと・・・・」

由「そう・・・・・」

利「もし出来てしまったら・・・・・」

由「貴方の子でしょ?私はいいから」

利「判らない。」

由「判らないって?貴方の子じゃないかもしれないの?」

利「あぁ」

由「そんな・・・奥さんも不倫しているって事?」

利「そうかもな。」

由「利昭さん」

利「離婚にも応じないと」

由「そう・・・・判ったわ。」

利「判ったって 由紀奈?」

由「別れましょう。その方がいいわ。」

利「俺は別れないからな」

由「無理よ。」

利「無理だと?」

由「ええ・・無理・・・・・」

利「仕事終わったらゆっくり話そう」

由「ええ」




 
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