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生きてるだけで丸儲け (夢の中へ・・・・・・)
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気まぐれな女
 「そんなに良かったの?」

 
 「うん。まぁ~ね」

 
 「それで付き合ったんだ。裕美」


 「それだけじゃないよ。いやだなぁ。麻美って」



本当にそれだけで浩介と付き合うわけではなかった
歳が2つしか違わないのに浩介は大人だったような気がした。
わがままな私の性格に色々と言ってきてはケンカもした
正論を言ってくる
太刀打ちできない。



 「マナとかいう子は?どうしたの」


 「マナは智哉としたけどそれでおしまいだった。本命は浩介だった。私と付き合ったのが許せないみたいな」


 「そっかぁ・・・・面倒だよね。そういう子って」


 「麻美?」


 「私はそういう子じゃないから安心して」


 「もう・・・・・・」


 「裕美は浩介さんの事本気だった?」


 「う~ん。どうだろう、判んないな」


 「そこなんだよ。裕美のいけない所って、本気で好きなのに言わないし、友達が好きだからって諦めちゃう。」


 「そんな事ないよ。麻美の考え過ぎだって」

 
 「そうだって。マナって子もわかっていたんじゃないかな」


 「マナが?」


 「うん。」


 「そんな事・・・・・・あっ」


 「思い当たる事でもあった?」


 「うん。あった。」



そう・・・・
浩介と付き合い始めて暫くたった事だった
マナが私と浩介に相談があると言って飲みに誘ったのは
いま考えるとあれがそうだったのかもしれない



 「ねぇ~」

  
 「うん?どうかした?マナ」


 「裕美は浩介の事どう思っているの?」


 「どうって好きだよ」


 「本気で?」


 「うん」


 「そう」

  
 「なに?」

 
 「今度三人で飲みに行かない?相談があるんだ」


 「うん。」



それがマナの罠だとは知らなかった



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