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朝が来ない夜はない 2 第2章 10 (完結)
 博「良かったわね」

 輝「博美さん」

 博「人はある程度歳を重ねると変わることは出来ないけどね。理解する事は出来ると思うの」

 沙「理解?」

 博「そう。この人は何を考え、何を思っているんだろうかって」

 沙「難しいね」

 博「そうね。中々人を理解するなんて出来ないけど、好きなら出来るわ」

 輝「好きならですか」

 博「そう。好きならね」

 輝「そうですね。俺は沙希の事好きだから」

 博「そうすればその人の事本当に大切にしようって思うから。焦らないでね」

 輝「はい」



輝の部屋


 輝「これからよろしく」

 沙「うん。こちらこそ」

 輝「なんか照れるけど・・・・・」

 沙「ううん。」

 輝「本当に今までごめんな」
 
 沙「いいよ。これからだもん」

 輝「そうだな。沙希も黙っていないでいいんだから、駄目な所があったら言ってくれ」

 沙「うん。判った」

 輝「したいけど、駄目だよな?」

 沙「そうだね。まだ安定期じゃないから」

 輝「抱き合ってもいい?」

 沙「うん」

 輝「良かった。沙希は暖かい」

 沙「輝・・・・・・」

 輝「1人の時は寒かったよ」

 沙「そう」

 輝「沙希は俺がいても寒かったんだよな。ごめんな」

 沙「もういいよ。輝。」

 輝「あぁ」

 沙「輝も暖かいよ」
 
 輝「それは沙希がいるから」



人は心に大きな傷を負うといつまでも消えない
そのキズを埋めようとしてもがき苦しむ
誰でもいいから暖かさを求める
それが間違いであっても
それに気が付かないまま長い間苦しんでいる
隙間に風が入り込んで心が冷たくなる
誰かに暖めて欲しいのに
素直になれずに・・・・・・・・・・・



                                           完



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