2ntブログ
生きてるだけで丸儲け (夢の中へ・・・・・・)
のんびり。まったり。ぼ~と
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
夜明け前 第4章 8
利「俺を苦しめて楽しいか?」

久「苦しめる?違うわ。楽しい訳ないでしょ?判るまで言ってあげる。私は貴方を愛しているの、誰にも渡したくないだけ。それだけ」

利「俺は物じゃない」

久「判っているわ。」

利「だったら、もういいじゃないか」

久「いやよ」

利「久実、由紀奈に子供が出来たらどうするんだ?」

久「おろさせるわ、当たり前でしょ?貴方の子は私が産むの」

利「久実・・・」


 そこまで言う久実が怖かった。

 一体何が久実をそんな風にしてしまったんだろうかと。

 自分のせいなのか?元々そういう性格なのか?判らなかった。


久「行きましょ」

 
 結局は逆らえない自分がいた



 亜樹の部屋


亜「由紀奈。」

由「判っている。」

亜「だったらなんで?」

由「亜樹・・・なんで抱いただけで好きだといえるの?私の事なんも判っていないのに?」

亜「そうね。順番が違ってしまったのかもしれない。それだけなら、逢うなんて言わないだろうしね」

由「逢った時に好きになったとか?辞めてよ」

亜「あんたはそう思わなかったの?」

由「それは・・・・」

亜「少しは思ったくせに、もう強がり言って。」

由「いいのかな?」

亜「いいんじゃないかな。その谷さんで」

由「う~ん。」

亜「谷さんが自棄で抱いたと思ってんの?」

由「私がそうだから。相手がそうだとは思わないけどね」

亜「ならいいじゃない」

由「そうね。」

亜「取りあえずは小泉さんの言うのね?」

由「ええ、そのつもり。そして辞める事もね」

亜「奥さんが来ないうちに?」

由「奥さんならもう逢ったわ。綺麗な人だった。」

亜「あっ。そうか。」

由「独占欲が強そうな人だった」

亜「面と向って言われたんだ。」

由「ええ『渡さない』ってね」

亜「ひェ~~」

由「言われて、この人は別れる事は出来ないって。そう思った」

亜「どっちが?」

由「利昭さんが」

亜「そうなの?」

由「うん。なんとなくだけどね」

亜「そっか。あんたのそういうカンって当たっているから」

由「これですっきりだわ。」

亜「中出ししているんだよね?」

由「あぁ・それなら大丈夫。ピル飲んでいるから」

亜「そうなんだ。でもピルも安心は出来ないよ」

由「そうなんだけどね。」

亜「まぁ。なんとかなるかもね」

由「そうね」



コメント
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック